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明日(17日)午後、本会議で採決?!

東中野小学校の廃校が、明日の中野区議会の議題に上っています。私たちは廃校についての見直しを要望した陳情書を提出しましたが、本会議での議題であることを理由に、門前払いでした。明日、17日火曜日、中野区役所で午後から審議にかかるそうですので、学校統廃合に関心のある方はぜひ、傍聴していただきたいと思います。(私は仕事でどうしてもいけませんが、東中野小学校の保護者たちは傍聴に行きます)

ところで、この学校統廃合に関しては、各会派の議員たちは、それぞれ同情的なことを言う人はいるものの、結果的には党の決定を優先させるそうで、情けないことです。中野区議会は、どうしても十カ年計画を実行したいみたいです。十カ年計画がそんなに立派で素晴らしいものなのかどうかの検証は別として、とにかく、「決まったことだから。党で決めたことだから」と、役所と区議が口を揃えて同じことを言います。区政はもっと地元密着なものであるはずなのに、郵便局民営化と同じようなロジックで党の決定を優先させるというのはおかしいですね。

最近の中野区で採決された案件は、ほとんど区長案ばかりが賛成多数(つまり、自民、公明、民主 Vs. 共産、無所属)のような図式で決まっているようですが、これもおかしいことです。こんな区政が正常に働くとは思えません。教育委員会も、全ての議案が全員一致で粛々と決まって行く、という気持ちの悪い状況です。

これは全て田中区長になってからのようです。中野区は学校統廃合に関して2000年に中野区立学校適正規模適正配置審議会」により「小規模校を統廃合し望ましい学校規模を確保しなければならない緊急性は見当たらないといえる」と、実にしっかりしたいい内容の答申を出していたにもかかわらず、2003年、田中区政に変わり、これを都内でも際立ってレベルの低い内容にかえてしまいました。
内容として驚くのは、小学校の適正規模として18学級で児童数600人という、非現実的な数字です。この少子化の世の中、学校の規模は小規模化の方向にあるのに、「集団教育の良さ」の一点張りで統廃合を押し進めるこの統廃合には、本当に納得できません。賛成派の議員は、統合する理由として「単学級」が問題だ、と口を揃えて言いますが、いわく、クラス替えがない。教師数の配置が少なく活動が制限される、昔自分たちも大人数クラスだったが、それが社会性を育んでくれてよかった、という程度のもの。(まるで自分が立派に育ったと言いたげで笑えます)
クラス替えがあってもいじめの解決にならないことはすでに多く報告されていることで、教師数の配置を言うのであれば、今の40人学級を世界先進国並みに20人にして、副学級にすればいいでしょう。あくまで経済的な問題でないと言い張るのですから、それぐらい考えられるはず。

ともかく、ずさんきわまりない、この計画を中野区議会がどう採決するか。区議会のレベルが問われる瞬間ですが、おそらく今の構成ではあまり期待できそうにありません。

  by higashinakanosyo | 2008-06-16 09:30 | 最新ニュース

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